松戸市で使える補助金の全体像
出どころは「国」「千葉県」「松戸市」の3層です。2026年10月30日時点で、設備を買った個人が自分で申請して受け取れるのは市の層で、太陽光と蓄電池はどちらも受付中です。
蓄電池 96,000円/戸。決められた断熱改修などの組み合わせ(要件化工事)と一緒に行う場合が対象
申請するのはリース・PPA事業者。購入した個人は申請できない。共同購入(補助金ではない)も募集中
太陽光 2万円/kW(上限6万円)、蓄電池 上限7万円。工事の完了後に申請
松戸市の補助金は、太陽光・蓄電池のほか、エネファーム、窓の断熱改修、V2H充放電設備、電気自動車などを一つの制度で扱います。太陽光発電システムの補助は令和8年度に新設されました。
窓口は環境部環境政策課のゼロカーボンシティ推進担当室で、支所では受け付けていません。千葉県内の他の市の制度は千葉県の補助金の記事に並べています。
全設備に共通する要件もあります。市に納める税を滞納していないこと、自分が住む住宅であること、設備の費用を負担して所有することに加え、同じ住宅で同じ種類の設備について、自分か同じ世帯の人が過去にこの制度などの補助を受けていないことも要件です。エネファームと蓄電池については、過去に補助を受けた設備が処分の制限の期間(6年)を過ぎ、交換や増設で新たに設置する場合の例外が設けられています。
市の補助は太陽光2万円/kW、蓄電池は上限7万円
太陽光は最大出力1kWあたり2万円で上限6万円、蓄電池は上限7万円です。対象経費は消費税と国等からの補助金を差し引いた額で、補助金額は千円未満を切り捨てます。
太陽光の出力は小数点以下第3位を四捨五入した値を使い、モジュール・架台・パワーコンディショナーなどの購入費と据付・配線工事費が対象経費になります。蓄電池には容量ごとの単価が無いため、上限の7万円は蓄電容量の大小にかかわらず同じです。
国等の補助金を受けて対象経費が減り、市への交付申請額が太陽光で60,000円、蓄電池で70,000円を下回る場合は、国等から交付を受けたことが分かる書類の写しを出します。太陽光のkWの数え方は太陽光の容量の記事で説明しています。
同じ制度には、住宅の太陽光を前提にした区分もあります。電気自動車とプラグインハイブリッド自動車は、住宅用太陽光を併設すると上限10万円、太陽光とV2H充放電設備を併設すると上限15万円です。V2H充放電設備そのものは対象経費の10分の1で、上限25万円です。
予算残額は10月27日更新の一覧で確かめる
市は設備ごとの予算額と予算残額を一覧で公表しています。2026年10月27日更新の一覧では、太陽光の残額は180万円、蓄電池を含む共通の枠の残額は1,336万7,000円で、どちらも受付中です。
申請は先着順で、書類に不備や不足がなく、必要書類がすべてそろった時点で受付になります。不備があった場合は、直した書類を出した日時が受付日時に置き換わります。
一覧では、戸建て向けの宅配ボックスと電気自動車の区分Aがすでに終了し、プラグインハイブリッド自動車は「残りわずか」と表示されています。太陽光や蓄電池も、予算枠に達した時点で申請期間の途中でも受付を終えます。
太陽光は令和8年度の新設で、予算額が蓄電池などの共通の枠より小さく、独立した枠になっています。申請の直前に一覧の更新日と残額を開き、書類をそろえる時間も見込んで動くのが確実です。
太陽光は既存の戸建て、蓄電池は太陽光が前提
太陽光は既存の戸建て住宅に10kW未満の設備を入れ、余った電気をつながっている低圧の配電線に流す場合が対象です。蓄電池は、市への申請日までに住宅用の太陽光が設置されていることが要件です。


対象者は、市内に住所がある個人で(市への申請日までに住民登録をする場合を含む)、自分が住む住宅に設置する人です。第三者が所有する住宅なら、すべての所有者の同意が要ります。所有権留保付きローンや残価設定型の契約で買った場合も、補助の対象に含まれます。
太陽光が既存の住宅であることは、検査済証、建築台帳記載事項証明書、固定資産税の課税台帳の証明書や納税通知書、建物の登記事項証明書のいずれかで示します。建物の登記事項証明書(おおむね6か月以内に取得したもの)を使う場合は、登記の日から太陽光の着工日までおおむね1年以上が経っていることが条件です。
蓄電池の要件には既存住宅という限定が無く、市の記入例にも、住宅の新築に併せて設置する場合の欄があります。住宅の新築に併せて未使用の蓄電池を設置し、住宅購入の契約の中に蓄電池の契約が一体となっている場合、着工日は蓄電池の工事が行われた日、完了日は住宅の引渡し日になります。住宅を販売する事業者などがあらかじめ未使用の蓄電池を設置した住宅を、自ら住むために取得する場合は、着工日と完了日がどちらも住宅の引渡しを受けた日になります。蓄電池の容量の決め方は蓄電池の容量の記事にまとめています。
申請は工事の完了後、書類がそろった順
契約・着工・工事完了のあとに書類をそろえて申請し、審査を経て交付が決まります。市は、交付申請書の受付から交付決定までに6週間以上かかることがあると案内しています。
申請は、市のオンライン申請システム、メール(1回の送信は5MB未満)、窓口への持ち込み(業者による代行も可)、郵送のいずれかです。郵送の受付の順番は、申請者が送った日ではなく、担当室の職員が郵送物を受け取った日の午前11時が基準になります。
主な書類は、契約書か注文書と注文請書の写し、領収書等の写し、カタログか仕様書等の写し、設置状況が確認できる写真、未使用品であることが確認できる書類です。太陽光は設置図面と、設置した全景が確認できる工事前後の写真が要ります。蓄電池は設置した全景と銘板が確認できる写真が要り、工事中と思われる写真や、設備や銘板の文字が確認できない写真は認められません。蓄電池は、太陽光が設置されていることが確認できる書類も出します。
契約書には経費の明細、型番と設置数、工事の着工日と完了日の記載が要ります。経費の明細の記載が無い場合は市の様式の経費内訳書(契約会社の見積書・内訳書・請求書等で代用可)を、着工日・完了日の記載が無いか実態と異なる場合は市の様式の工事着工完了証明書(契約会社から出る、着工日と完了日が記載された工事完了報告書等で代用可)を追加で出します。工事施工業者からの工事完了報告書等を使う場合は、契約会社と工事施工業者の関係が分かる書類も付けます。
申請日は、職員が書類がすべて調ったと判断した日です。調っていないと判断された場合は書類一式が返され、直して出し直すことになります。先着順の制度なので、写真や証明書の取り忘れがそのまま順番の遅れにつながります。
県と国の層はどう重なるか
千葉県のリース等導入促進事業補助金はリース・PPA事業者が申請する仕組みで、購入した個人は申請できません。県の共同購入は補助金ではなく、市は市の太陽光・蓄電池の補助金と併用できると案内しています。
市の補助金はリースでも使え、その場合は設置者とリース事業者が共同で申請し、リース事業者は月額リース料金を減額する形で補助金相当分を還元します。太陽光と蓄電池は、設置者や同じ世帯の人が県の他の同種の補助金の交付を重複して受けていないことが要件で、リースの場合は、補助対象設備の概要(第1号様式別紙1)に「県が実施する補助金の交付を重複して申請するものではありません」と確かめる欄があります。リース期間は処分の制限の年数以上か、期間の終了後に設置者が設備を買い取る契約であることが条件です。
県の共同購入には、太陽光パネル単体、太陽光パネルと蓄電池、蓄電池単体(太陽光パネルを設置済みの場合)の3つのプランがあります。県は、市町村の補助金との併用を希望する場合、契約や施工のスケジュールを調整できる場合があるとしています。
国の枠で蓄電池に96,000円を受けると、その額は市の対象経費から差し引かれます。国の枠の全体像は国の補助金の記事、同じ千葉県の市の制度は市川市の記事、船橋市の記事、柏市の記事で比べられます。
よくある質問
- Q. 工事の前に市へ申請しておく必要はありますか
- ありません。松戸市の補助は、設置工事が終わってから必要書類をすべてそろえて申請する仕組みです。ただし、着工から完了までが申請期間(令和8年4月1日〜令和9年2月26日)の中に収まっていることが全設備に共通する要件です。
- Q. 蓄電池だけを設置しても市の補助を受けられますか
- 市への申請日までに、その住宅に住宅用の太陽光発電設備が設置されていれば、蓄電池だけでも対象になります。機器の登録や設置の時期など、ほかの要件も満たす必要があります。太陽光は新設・既設を問いません。申請日までに太陽光が設置されていない家は、蓄電池の要件を満たしません。
- Q. 千葉県の共同購入と市の補助は一緒に使えますか
- 松戸市は、県の共同購入支援事業「みんなのおうちに太陽光」について、市の太陽光パネルと蓄電池の補助金と併用可能と案内しています。共同購入は補助金ではなく、購入希望者をまとめて発注して価格を下げる仕組みで、参加登録の募集期間は令和8年12月15日までです。
この記事の用語
- kW
- 発電設備の出力の大きさを表す単位。「4kWの太陽光」はこの値。パネル1枚は0.4〜0.5kW程度で、戸建てでは3〜6kWが多い。 用語集で見る
- 交付決定
- 補助金を出すという行政の正式な決定。通知書の日付が基準になり、これより前に工事を始めると対象外になる制度が多い。 用語集で見る
- パワーコンディショナ
- 太陽光パネルがつくる直流の電気を、家庭で使える交流に変換する機器。補助金の出力判定に使われることがある。 用語集で見る
- V2H
- 電気自動車の電池から家に電気を送る設備(Vehicle to Home)。車を大きな蓄電池として使う考え方。 用語集で見る
- PPA
- 事業者が家の屋根に太陽光を設置して所有し、家庭はその電気を買う仕組み。初期費用がかからない代わりに設備は自分のものではない。 用語集で見る
出典
| 発行元 | ページ名 | 確認日 |
|---|---|---|
| 松戸市 | 住宅用省エネルギー設備等設置費補助金 | 2026年10月30日 |
| 松戸市 | 省エネルギー設備等補助金の予算額・予算残額一覧(2026年10月27日更新) | 2026年10月30日 |
| 松戸市 | 令和8年度 住宅用省エネルギー設備等設置費補助金 パンフレット(PDF) | 2026年10月30日 |
| 松戸市 | 補助対象設備の概要 第1号様式別紙1 記入例(PDF) | 2026年10月30日 |
| 千葉県 | 太陽光発電設備等共同購入支援事業【住宅用】 | 2026年10月30日 |
| 千葉県 | 千葉県住宅用太陽光発電設備等に係るリース等導入促進事業補助金 | 2026年10月30日 |
| みらいエコ住宅2026事業事務局(国土交通省) | みらいエコ住宅2026事業 トップページ(補助金申請額の割合) | 2026年10月30日 |
| みらいエコ住宅2026事業事務局(国土交通省) | 対象要件の詳細【リフォーム】 | 2026年10月30日 |
| みらいエコ住宅2026事業事務局(国土交通省) | エコ住宅設備の設置【リフォーム】 | 2026年10月30日 |
| みらいエコ住宅2026事業事務局(国土交通省) | 交付申請等の手続き【リフォーム】 | 2026年10月30日 |
