武蔵野市の太陽光・蓄電池補助金 太陽光1kW3万円、蓄電池は都の枠

武蔵野市の助成は、太陽光が1kWあたり3万円・上限15万円(5kW分)で、工事完了から6か月以内に申請します。蓄電池は市の対象外で、東京都の1kWh10万円の助成などを使います。

池と木々を背景に、屋根に太陽光パネルを載せた架空の戸建て
井の頭恩賜公園の池と木々をイメージした住宅地。住宅と周囲の街並みは架空です。※画像はイメージです。
目次
  1. 武蔵野市で使える補助金の全体像
  2. 市の助成は太陽光1kW3万円、上限は15万円
  3. 蓄電池は市の対象外、都の助成と国の枠がある
  4. 対象になる条件と、ならないもの
  5. 都と市を合わせるといくらになるか
  6. 申請は工事完了のあと、6か月以内に

武蔵野市で使える補助金の全体像

出どころは「国」「東京都」「武蔵野市」の3層です。2026年11月4日時点で市の助成は受付中です。太陽光と蓄電池のうち市の対象は太陽光だけで、蓄電池は都の助成と、条件つきで国の枠があります。

図1 武蔵野市で使える補助金の3層構造(2026年11月4日時点)
国
みらいエコ住宅2026事業(リフォーム)受付中
蓄電池 96,000円/戸。原則として平成28年12月31日以前に新築された住宅で、「①開口部の断熱改修」を必ず含む要件化工事と一緒に行う場合が対象
▼ 別々に申請
東京都
家庭における太陽光発電/蓄電池導入促進事業受付中
既存住宅で太陽光 15万円/kW(3.75kW以下・上限45万円)・12万円/kW(3.75kW超)、蓄電池 10万円/kWh(蓄電池パッケージ。DR実証に参加しない場合は上限120万円/戸)
▼ 別々に申請
武蔵野市
効率的なエネルギー活用推進助成受付中
太陽光 3万円/kW(上限15万円・5kW分)。工事完了から6か月以内に申請。蓄電池は対象外
市は執行率を公表しておらず、予算に達する場合は市のページで知らせるとしている(2026年11月4日の確認で告知なし)。令和8年度の市の受付は令和9年2月28日まで。出典:武蔵野市 効率的なエネルギー活用推進助成制度、クール・ネット東京 各事業の事業ページ、みらいエコ住宅2026事業。

市の助成は、太陽光のほか、エネファーム(家庭用燃料電池)と既設窓の断熱改修を一つの制度で扱います。個人で申請できるのは、武蔵野市の住民基本台帳に記載されている市民です。

3つの制度は窓口も書類も別々です(国の枠は、登録された事業者が代わりに申請します)。都内の他の区市町村の状況は東京都の補助金の記事にまとめています。

市の助成は太陽光1kW3万円、上限は15万円

太陽光は「15万円」と「3万円×最大出力kW(上限5kW)」の低い方です。kWは小数点以下第2位までを計算に使い、助成額の1,000円未満は切り捨てます。

図2 武蔵野市の助成額と助成対象経費(令和8年度・市民(個人))
助成金額
太陽光発電システム3万円/kW・上限15万円
エネファーム6万円
既設窓の断熱改修費用の1/5・上限10万円
助成対象経費
太陽光発電システム機器の購入費用と設置費用
エネファーム機器の購入費用(工事費は含まない)
既設窓の断熱改修本体・部材の購入費用と設置費用
助成対象経費に消費税は含まない。管理組合等の窓の断熱改修は別の金額。出典:武蔵野市 効率的なエネルギー活用推進助成制度のご案内「3.助成金額」。
図3 太陽光の容量ごとの市の助成額
3kW3万円×3kW
9万円
計算どおり
4kW3万円×4kW
12万円
計算どおり
5kW3万円×5kW
15万円
上限
6kW5kWで計算
15万円
上限
計算に使う最大出力は5kWまで。5kWを超えても助成額は15万円で止まる。出典:武蔵野市 効率的なエネルギー活用推進助成制度のご案内「3.助成金額」。

単価どおりに計算すると、5kWで上限15万円に届きます。端数のある容量では、たとえば4.32kWなら3万円×4.32kW=12万9,600円で、1,000円未満を切り捨てて12万9,000円になります。

申請は1世帯につき設備ごとに1回までで、過去に太陽光で市の助成を受けた世帯は、もう一度は申請できません。kWの数え方(パネルの合計とパワーコンディショナの出力)は太陽光の容量の記事で説明しています。

蓄電池は市の対象外、都の助成と国の枠がある

市のご案内のQ&Aは、蓄電池を「助成の対象とはなりません」としています。蓄電池には、東京都の1kWhあたり10万円の助成と、「①開口部の断熱改修」を必ず含む要件化工事と組み合わせる国のリフォームの枠の96,000円があります。

図4 蓄電池の助成(武蔵野市と東京都)
武蔵野市
対象外
市の助成の対象設備に入っていない
<
東京都
10万円/kWh
蓄電池パッケージ。DR実証に参加しない場合は上限120万円/戸
都の助成額は、蓄電容量×10万円と助成対象経費(税抜・国および他の地方公共団体からの補助金を除く)の小さい方。DR実証に参加する場合は加算がある。出典:武蔵野市 ご案内「8.Q&A」の10番、クール・ネット東京 家庭における蓄電池導入促進事業(事業ページ)。
図5 蓄電池で使える2つの枠の条件
東京都(蓄電池導入促進事業)
前提太陽光が既設か同時設置、または再生可能エネルギー電力メニューを契約済み
機器10月1日以降の事前申込はSIIの令和8年度の登録機器だけ
申込業者と契約する前に事前申込
国(みらいエコ住宅2026・リフォーム)
前提原則として平成28年12月31日以前に新築された住宅
工事「①開口部の断熱改修」を必ず含む要件化工事との組み合わせ
申請登録された事業者が代わりに申請
都の再生可能エネルギー電力メニューは、都のエネルギー環境計画書制度で公表する電力メニューのうち、R7年度「計画値」の「再エネ利用率」が100.00%のもの。都の10月1日以降の機器の条件は、令和8年4月1日から6月30日までに契約締結、または契約・工事完了した事業を除く。出典:クール・ネット東京 蓄電池導入促進事業(事業ページ・助成金申請の手引き)、みらいエコ住宅2026事業【リフォーム】。

市には別に「家庭向け再エネ電気切替協力金」があります。令和8年4月以降に、自宅の電気契約を再生可能エネルギー100%(非化石証書等の使用で実質100%を含む)のプランに切り替えた家庭に1万円を支給する制度で、設備の助成ではありません。

この協力金の対象プランが、都の蓄電池の条件の電力メニューに当てはまるとは限りません。都はR7年度「計画値」の「再エネ利用率」が100.00%のメニューに限っているため、プラン名ではなく都の公表の一覧で確かめます。容量の決め方は蓄電池の容量の記事にまとめています。

対象になる条件と、ならないもの

電力会社と系統連系し、発電した電気を自家用で使う太陽光が対象です。初期費用0円・月々定額制の太陽光やリース、すでにある太陽光の増設、設置後6か月を過ぎた設備は対象外です。

図6 武蔵野市の太陽光の助成の主な条件(市民(個人))
対象になる
申請できる人武蔵野市の住民基本台帳に記載されている人
太陽光の機器JETの太陽電池モジュールの認証品など
使い方系統連系し、自家用として消費する
賃貸・共有の住宅賃借人の負担で設置し所有者の承諾がある場合、共有は共有者全員の承諾がある場合に対象
対象にならない
初期費用0円・月々定額制、リース対象外
既にある太陽光の増設対象外
設置後6か月を過ぎた設備・中古品対象外
市の融資あっせん制度を使った設備対象外
申請は1世帯につき設備ごとに1回まで(過去の申請も含む)。太陽光は工事完了から17年の処分制限期間があり、正当な理由なく廃止・譲渡できない。出典:武蔵野市 ご案内「1.」「2.」「3.」「6.」「8.Q&A」の1・3・4・5・9・11番。

提出する写真にも決まりがあります。市のQ&Aは、設置前はパネルを載せる前の屋根、設置後はパネルの設置状況が分かる写真を求め、パワーコンディショナの写真は要らないとしています。工事の前に、業者へ屋根の写真を撮ってもらうよう頼んでおきます。

JETは電気安全環境研究所のことで、市は「これに準じた性能を持つもの」なども対象にしています。二世帯住宅や賃貸併用住宅では、申請者の住む部分にだけ設備を入れたと分かる書類が要ります。リースの仕組みは太陽光のリースの記事、訪問販売で勧められたときの確認点は訪問販売の記事を見てください。

都と市を合わせるといくらになるか

既存住宅に太陽光4kWを載せる場合、都が48万円、市が12万円で、合計60万円が計算上の額です。どちらも、補助の合計が助成対象経費を超えないように調整します。

図7 都と市を合わせた計算例(既存住宅・太陽光4kW)
東京都
12万円 × 4kW
48万円
+
武蔵野市
3万円 × 4kW
12万円
=
合計
都+市
60万円
都の太陽光は既存住宅で3.75kWを超えると12万円/kW。都は区市町村の補助金等を受け取った場合はその額を助成対象経費から除き、市は他の団体の助成額と市の助成額の合計が助成対象経費を上回らないようにするため、設置費によってはこの額に届かない。出典:クール・ネット東京 太陽光発電導入促進事業(事業ページ・助成金の手引き)、武蔵野市 ご案内「3.助成金額」。

都の太陽光も、既存のシステムの一部として増設したものは対象外です。すでに太陽光がある家が蓄電池を後から足す場合は、市ではなく都の助成と、条件つきで国の枠を使います(蓄電池の後付けの記事)。

市は、国や東京都の助成制度と市の制度では助成対象経費の範囲が一致しないとも書いています。市への申請では、設備ごとの費用明細が確認できる見積書・内訳書の写しも求められます。

申請は工事完了のあと、6か月以内に

市への申請は、工事が完了した日(領収書の日付。太陽光は領収書の日付と需給開始希望日のいずれか遅い方)から6か月以内に1回だけです。都は契約の前に事前申込が要り、都の太陽光は市の助成金を受給してから都に交付申請兼実績報告を出します。

窓辺の机で、太陽光パネルの設置後の屋根写真と申請書類をそろえる手元
太陽光パネルの設置後、市への申請に向けて領収書や保証書、屋根の写真をそろえる場面。書類と屋根写真は架空です。※画像はイメージです。
図8 都と市を合わせたときの手続きの順番
1都に事前申込この前に契約すると都は対象外
2契約・工事・支払い市は設備ごとの費用明細を求める
3市に申請工事完了から6か月以内
4市の助成金を受け取る受給額が分かる通知書を保管
5都に交付申請兼実績報告事前申込から1年以内
市の「工事が完了した日」は、太陽光では領収書の日付と「接続契約のご案内」の需給開始希望日の遅い方。都の交付申請兼実績報告の期限は、事前申込受付日から1年以内と令和11年3月30日の早い方。出典:武蔵野市 ご案内「4.申請手続(個人)」、クール・ネット東京 太陽光発電導入促進事業 助成金の手引き。

市への申請は、市役所の環境政策課(西棟2階)の窓口か郵送です。申請書のほか、本人確認書類、出荷証明書か保証書、領収書(宛名が申請者)、費用明細、設置前と設置後の写真、「接続契約のご案内」の写しを付けます。

図9 これからの期限(2026年11月4日時点)
11/16
国の交付申請の予約
遅くともこの日まで
12/31
国の交付申請
遅くともこの日まで
2/28
市の令和8年度の受付
令和9年
3/30
都の交付申請兼実績報告
令和11年(事前申込から1年以内が先なら、その日)
国の期限は予算上限に達した場合はその時点まで。国のリフォームの補助金申請額の割合は「2026年11月5日 午前0時時点」で13%。市の受付は予算の範囲内。出典:武蔵野市 効率的なエネルギー活用推進助成制度、みらいエコ住宅2026事業 トップページ・【リフォーム】、クール・ネット東京 太陽光発電導入促進事業。

市は、6か月以内であれば前年度に工事が完了した分も申請できるとしています。年度の途中で制度の内容が変わる場合があるため、申請の前に市のページを確かめます。国の枠の全体像は国の補助金の記事、市の層に蓄電池の枠が無い例は世田谷区の記事や町田市の記事が参考になります。

金額についての注記
※本記事は 2026年11月4日時点 で公開されている制度の内容にもとづきます。制度は年度ごとに改定されます。
※いずれの制度も予算の上限に達した時点で受付が終了する場合があります。記事中で「受付中」としたものが、閲覧時点では終了していることがあります。
※実際の設置費用と補助額は、住宅の条件・選ぶ機器・施工会社によって異なります。記載の金額は制度上の単価や上限であり、受け取れる額を保証するものではありません。

よくある質問

Q. 武蔵野市には蓄電池の補助がありますか。
市の効率的なエネルギー活用推進助成では、蓄電池は対象外です(市のご案内のQ&Aの10番)。蓄電池には、東京都の家庭における蓄電池導入促進事業(1kWhあたり10万円・DR実証に参加しない場合は上限120万円/戸)と、国のみらいエコ住宅2026事業のリフォームの枠(96,000円/戸・「①開口部の断熱改修」を必ず含む要件化工事と同じ住宅で行うことが前提)があります。都の10万円/kWhは「蓄電池パッケージ」の単価で、「蓄電池ユニット増設」は6万円/kWh(DR実証に参加しない場合は、上限72万円/戸)です。
Q. 工事の前に市へ申請する必要はありますか。
個人の場合、市への申請は設置が終わってからの1回だけです。工事が完了した日から6か月以内に、市役所の環境政策課の窓口か郵送で出します。ただし東京都の助成は、業者と契約する前に事前申込が必要です。
Q. 東京都の助成と一緒に使えますか。
使えます。市は国や東京都の助成とあわせて利用できるとし、他の団体の助成額と市の助成額の合計が助成対象経費を上回らないようにしています。都の太陽光の手引きは、区市町村の補助金等を受給した場合はその受給金額を助成対象経費から除くとし、「交付申請兼実績報告は受給後に行うこと」としています。都の太陽光の手引きは、事前申込有効期限(事前申込から1年以内)は延長できないとしています。

この記事の用語

kW
発電設備の出力の大きさを表す単位。「4kWの太陽光」はこの値。パネル1枚は0.4〜0.5kW程度で、戸建てでは3〜6kWが多い。 用語集で見る
kWh
電気の量を表す単位。蓄電池の容量(何kWhためられるか)や、1か月に使った電力量に使う。1kWの機器を1時間動かすと1kWh。 用語集で見る
系統連系
発電設備や蓄電池を電力会社の送電網につなぐこと。つないで初めて売電や買電ができる。 用語集で見る
パワーコンディショナ
太陽光パネルがつくる直流の電気を、家庭で使える交流に変換する機器。補助金の出力判定に使われることがある。 用語集で見る

出典

発行元ページ名確認日
武蔵野市効率的なエネルギー活用推進助成制度(更新日 2026年4月27日)2026年11月4日
武蔵野市武蔵野市効率的なエネルギー活用推進助成制度のご案内(PDF)2026年11月4日
武蔵野市家庭向け再エネ電気切替協力金(更新日 2026年10月20日)2026年11月4日
東京都環境公社(クール・ネット東京)令和8年度 家庭における太陽光発電導入促進事業(事業ページ)2026年11月4日
東京都環境公社(クール・ネット東京)太陽光発電導入促進事業 助成金の手引き(令和8年度・PDF)2026年11月4日
東京都環境公社(クール・ネット東京)令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業(事業ページ)2026年11月4日
東京都環境公社(クール・ネット東京)令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業 助成金申請の手引き(PDF)2026年11月4日
みらいエコ住宅2026事業事務局(国土交通省)みらいエコ住宅2026事業 トップページ(補助金申請額の割合)2026年11月4日
みらいエコ住宅2026事業事務局(国土交通省)対象要件の詳細【リフォーム】2026年11月4日
みらいエコ住宅2026事業事務局(国土交通省)エコ住宅設備の設置【リフォーム】2026年11月4日